第101章 番組効果

杉浦杏奈はそう言い残すと、くるりと背を向けて立ち去った。

背後で扉が閉まる。杉浦美雪の張り裂けるような悲鳴は、その向こうへ遮断された。

杉浦杏奈は遠くまでは行かず、壁にもたれたままスマホを取り出し、時間を計り始める。

廊下はしんと静まり返っていた。聞こえてくるのは控室の中の物音だけ――最初は杉浦美雪の悲鳴、それから扉を叩く音。叩く音は次第に弱まり、やがてすすり泣きに変わり、最後には完全に途絶えた。

杉浦杏奈は視線を落とし、スマホの表示を確認する。2分17秒。

杉浦美雪が毒で意識を失うには、十分すぎる時間だった。

背後から足音が近づいてくるのを聞き、彼女はスマホをポケットにしまって...

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